中部電力の自社株買いについて

ここのところ、中部電力がKYな株価になってしまったことを書き続けているが、きょうもそれを書かざるを得ない。

何も知らないで売買板を見ると、きのうと今日は基本的に「2250円で巨大な売り板を出して、2245円で買い集めている」状態が続いている感じ。
中電は自社株買い期間中である。自社株買いの施行なんてやつは、だいたいどこかの証券会社に依頼しているはず。となれば、顰蹙を買わないギリギリのところで、株を引き取らせるのが、依頼された証券会社の最良の策となるのだ。

中電の自社株買いに関するものは以下の通り。

【自社株買い状況】
中部電力は11/2から3/31の間に300億円・1600万株を上限に自社株買いを行うことになっている。
そのうち103億円分強は11月に買っているので、12-3の4ヶ月で197億円弱を買う形に。
300億円で1600万株を買えば、購入単価が1875円となるが、11月以降の最安値は2010円なので、購入単価が1875円になんかならない。従って、いくら購入に資金を使ったかだけを考えればいい事になる。

【自社株買いのルール】
1.必ず一日一社の証券会社で買付
→日替わりは可
2.発注終了時間は、大引け30分前まで
(東証:14:30、JASDAQ・大証:14:40、名証:15:00)
3.「寄付」で発注するには、「前日の終値以下」の「指値」で発注する
4.「ザラ場」で発注するのであれば、その日の高値以下で、かつ、直近の株価をあまり反復継続して超えないような指値、で注文すること
5.一日に出せる注文
(1)直前4週間の一日あたり平均売買高の25%まで
(2)買付の月直近の前6ヶ月の1月平均売買単位数量は、
  (1)400以上銘柄(2)200-400未満の銘柄(3)200未満銘柄
   で規定されています。

★引用元
http://minkabu.jp/blog/show/11295

一部修正して掲載しました。

まず中部電力の、直前4週間の一日あたり平均売買高の25%は489174株(11/9-12/4)。つまりここまでは買い注文ができる形だ。
しかし、中電はフルに自社株買いをやっている気配もない。先月のペースで株を買えば、金額で1日5億円強、株数では1日25万株程度買っている形となる。

買い株数量が変わらないと仮定して、この1日25万株の買いが途切れるのはいつかと試算すると、来年1月一杯になってしまう計算だ。

つまり、1日25万株の買いノルマを果たすために、下値に買いを入れまくってしまい、その結果高過ぎる株価を下げさせない結果になっている。

上げ相場の日は他社並みに、下げ相場では自社株買いのせいで下がらない。その結果、「高過ぎる」歪みだけが蓄積されていくのだ。

実際、きょうの中部電力は寄り付き直後に2255円をつけているので、2240カイ=2245ウリの板で2245円の買いを入れることには何の問題もない。そこで、2245円で自社株買いを粛々と、依頼された証券会社がやっている。それだけだ。

しっかし、「株価が高過ぎるから今日は買わない」なんて判断はできないんだろうか。
購入枠をフルに使わなければならない理由もない。
電力会社のお役所仕事っぷりの表れなのか、自社株買いの運用が一般的に融通を利かせられないものなのかはわからないが、臨機応変が利かずに、高値で株を引き取らされるのはいかがなもんだろうか。

中部電力の自社株買いに伴うと思われる、異様な株価の強さに、こんなことを考えてしまった次第です。
2009-12-09 22:50:12

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